5strings-izm

5弦主義〜だって5弦でいいじゃない

Cool-Z ZS-1R HSH FM(VB)

私が主に弾く楽器はベースですが、趣味として初めて手にしたのはギター。

今も、気分が乗れば弾きます。

ベースほどではありませんが、これまで何本か手にして来ました。

もっとも、ベースが一番好きですし、何より保管スペースがないので、数本を残し整理しました。

では、今回は、いつもと趣向を変えて、ギターをご紹介します。

その名は

Cool-Z ZS-1R

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 メーカー(ブランド)

「Cool-Z」とは、大手楽器チェーン店が販売している、島村楽器のプライベートブランドです。製造は、そのクオリティの高さとコストパフォーマンスで、かっては海外ブランドのOEM生産を手掛け、現在は、自前ブランドも展開するフジゲンが行っています。

島村楽器は、他の楽器店チェーンとは若干異なる独特の「雰囲気」を持つところで、ギターやベースプレイヤーの間では様々な評価がありますが、このモデル自体は、なかなかのものを持っています。

なお、本機はオークションにより前所有者様から譲り受けた、いわば複数のオーナーを経たものであることをお断りしておきます。

スペック

島村楽器の商品カタログ及びスペックシートで公開されている、本モデルのスペックは次のとおりです。

 ■Body : フレイムメイプルをラミネートしたメイプルトップとマホガニーバックボディ

■Neck :  メイプル

■指板 : ローズウッド 

■フレット : 22フレット サークルフレッティングシステム搭載 

■フロントピックアップ:FH3D/n ハムバッカー

■センターピックアップ:SS-1 シングルコイル

■リアピックアップ:FH3D/b ハムバッカー

■ペグ:GOTOHロックペグ

■ブリッジ:ウィルキンソン製2点支持タイプ

■コントロール部: ボリューム1、トーン1、5way switch、Rear Pickup Direct switch

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外観

ボディは、トップにフレームメイプルを貼り付けたメイプル、バックはマホガニーを使用しています。

写真では茶色が強く感じられますが、実際はもう少し黄色がかった感じです。 
木目も綺麗で、仕上げも丁寧なので、高級感があります。

持ってみた感じ(第一印象)

真っ先に感じるのは、仕上げの良さ。

ボディシェイプは、伝統的なストラトタイプを元に、現代的なスタイルにまとめられています。

見た目に反して、気持ち丸く感じられ、ストラップなしで弾く際に、ツルツル滑る感があります。エレキギターはストラップ付けて立って弾くのが、基本的なスタイルなので、特に問題点とはならないでしょう。

普段がベース持ちなので、軽くてコンパクトに感じられます(笑)。 

 

 

音(トーン)

目立った特徴はなく、クセのない音です。

各ポジションでは、当然ですが、ハムバッカーの音、シングルコイルの音をきちんと出せます。

HSHのピックアップ配置なので、音色バリエーションも豊富です。

フロントピックアップがハムバッカーという点は、私的には好印象。シングルコイルの煌めくサウンドも好きですが、ハムバッカーの持つ、甘く厚みのあるサウンドは、リードプレイに向いていると思います。

フロント+センター及びセンター+リアのポジションでは、フロント及びリアがコイルタップされ、綺麗なハーフトーンも良い感じです。

ノイズは少なめ。パワーは不足を感じたことはないですね。歪ませれば、ヘビィなリフも十分気持ちよく刻めます。

まあ、このルックスでは、ポップスなど軽快なサウンドが似合いますけど。

 

特徴は、ハイポジションでの音程の安定感。

フジゲン製ギター、ベースに標準で装備されている「サークルフレッティングシステム」(CFS)の能力を感じます。

これは、フレットをやや弧を描いて装着することで、全ての弦のあらゆるポジションで直交するようにする仕組みです。

リペアショップによっては、通常のフレットと違う打ち込み方となるため、フレット摩耗による交換依頼が断られてしまう事もあります。プロのリペアショップなら、リペアで失敗は許されませんので、むしろ安請け合いするところの方がオソロシイですね。

まあ、フジゲンや島村楽器に持ち込みとなるのが、難点ともいえます。

私的には、その難点を補ってあまりあると感じていますので、ここは自分の価値観で見て決めれば良い点でしょう。

 サークルフレッティングシステム及び22フレット仕様で、ネックエンドとブリッジまでの距離があり、ピックアップ同士の間隔もバランス良く、それぞれの持ち味を出してくれます。

 

弾き心地

丸みを帯びた、厚めのオーソドックスなネックシェイプであり、握りやすいです。

それまで、比較的薄めの「速弾き志向」ネックのギターを多く使用してきたので、むしろ新鮮な感じです。ストラト使いの方なら、違和感はないでしょう。

ヒールカットが施されているので、ハイポジションでのフィンガリングにストレスは感ありません。

サークルフレッティングシステムのギターは初めてでしたが、他のギターと大きく異なることはないです。

フレットサイズはジャンボとまでは大きくない、やや太めのもので押弦しやすい。

通常のプレイであれば、さほど減りを気にすることは少ないと思いますが、サークルフレッティングシステムは、その仕組み上、一般的なフレットよりも若干柔らかい素材で作られているため、ハードなプレイをされる方では、摩耗は早いです。

 

昔は24フレット仕様が好きでしたが、どうしても出音が甘く感じるのと、ハイポジションでの音程ピッチが、オクターブ合わせしても、なんとなくズレを感じていましたが、本機で22フレット仕様を味わうと、ピッチがしっかり合って、CD等と合わせて弾いたときにズレがなくコピーやとても楽です。

 

GOTOHのロックペグと、ウィルキンソンの2点支えタイプのブリッジで、ノンロクトレモロですが、チューニングの狂いは少ないです。軽いダウンアームはもちろん、クリケットやビブラート程度なら、しっかりとチューニングをキープしてくれます。

さらに、ノンロックタイプなので、弦交換が楽なのも高評価です。

コントロールパネルは、 オーソドックスな配置です。

 

リアピックアップ・ダイレクトスイッチが装備されているのが、面白いところ。

これは、文字通り、ピックアップセレクターの位置を問わず、オンにするとリアピックアップ出力となります。

リアでのバッキングから、フロントでのソロ等への切替えには楽ですね。

あと、配線交換が必要とはなりますが、春畑道哉氏のサウンドで有名な「フロント+リア」の音を出したい場合の、リアミックススイッチに割り当てることができます。

 

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手に入れやすさ

本モデルは、現在は廃盤となっていますので、新品を購入することは難しいと思われます。新品価格では販売時では税抜115,000円でした。

中古であれば、未だ入手することは十分可能ですし、価格も税込で4万円程度で、求めやすくなっています。

 

総合評価

以上の点を踏まえて、個人的な評価を5段階で判定します。数字が高い方が良いです。

・メーカー(ブランド)=所有欲を満たすかな:

・スペック=メーカーの公式仕様:

・外観=やっぱり見た目は大事です:

・持ってみた感じ(第一印象)=重さやバランスはプレイに直結:

・音(トーン)=楽器ですから:

・弾き心地=音が良くても弾きにくいのはねえ:

・手に入れやすさ=良いものでも買えないのはいかがなもんか:

 

以上から、総合評価は、3.85となりました。

 

講評

本モデルは、島村楽器のプライベートブランドであり、製造元のフジゲン製と競合する位置にあるので、積極的に選択するかは、正直評価は分かれると思います。

しかし、楽器の完成度という点からは、十分なものを持ちます。

探せば、状態の良い個体が手頃で入手できますので、総合的にみても、メインで使える良いギターです。

YAMAHA TRB-1005J(Black)

本ブログのメインコンテンツ「機材」シリーズ

今回は、私が人生で初めて手にした5弦ベースをご紹介します。

その名は

YAMAHA TRB-1005J(Black)

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 メーカー(ブランド)

言わずと知れた、日本を代表するYAMAHAが生み出した「使える5弦」です。

1980年代から2000年初め頃までは、YAMAHAはプロユースのハイエンドモデルから、ビギナーが気楽に使えるコストパフォーマンスに優れたモデルまで、多くの名機を生み出してきました。

でも最近は、以前のようなラインアップはありません。

聞いた話では、勤めていた職人さん達が定年退職され、後継者がいなくなったことと、工場が火災に遭い、バブル経済崩壊直後の長期に渡る景気低迷のアオリを受け、国内での製造をやめたというもの。

もちろん、そのような事情もあるでしょうが、やはりYAMAHAも、他の国内楽器メーカーと同様に、電子楽器やDTMの方にシフトしたということが大きいです。初音ミクもYAMAHAの製品ですからね。 

 

DTMについては、機会をあらためてお話するとして、現在のYAMAHAが送り出している5弦ベースの中でも、「使える5弦」として名高い名器をレビューします。 

なお、この機種は、現在は別の方にお譲りしまして、当時使用していた頃の記憶や印象に基づいていますので、その点をご理解いただきますようお願いします。

スペック

YAMAHAの商品ホームページ及びスペックシートで公開されている、本モデルのスペックは次のとおりです。

 ■Body : アルダー

■Neck :  メイプル+ナトー5ピース

■指板 : 500Rローズウッド

■スケール:35インチ(889mm) 

■フレット数 : 24 

 

■ピックアップ: YLB-A5ZCII(アルニコV)×2

■プリアンプ: 不明(YAMAHAオリジナルのようです)

■コントロール部: マスターボリューム、バランサー、アクティブ3 バンドEQ(ベース/ミドル/トレブル)

■ブリッジ : ソリッドブラス

ちなみに、製造国はインドネシアで、以前の1005モデルが韓国であった点、またネックが3ピースから5ピースになっている点が違いです。

 

外観

ボディはアルダーを使用しています。和名ではカバノキ科に属するハンノキです。

カラーにもよりますが、ブラックだとあまり木目は見えません。

ナチュラルを選択すると、個体によって木目の違いが楽しめます。 

 持ってみた感じ(第一印象)

持ってみて真っ先に感じるのは、ネックが35インチと、通常のベースよりも1インチ長い事ですね。

わずか1インチの差ですが、ローポジションで「おっ」となります。

重さは、アルダーという木材の中でも比較的軽量な部類ですので、さほど重くは感じません。

ボディサイズは、通常のジャズベース程度には大きく感じます。

ボディシェイプは、格好良いの一言ですね。機種名の「TRB」とは「Traditional Radical  Bass」の略で、意訳するなら、「伝統と先進性のあるベース」というところでしょうか。その名に恥じない美しさがあります。

 

ストラップで吊るした状態で、ヘッド落ちはほとんどありません。ストラップで自分の好みの位置にセットすれば、ほぼその状態を保ってくれます。

 

あと、さりげない仕様ですが、電池が開閉式の独立したボックスに収納されるため、電池交換が楽で、電池切れや長期間使用しないときの液漏れ予防のために、数秒で電池の取り外しが可能となっているのは、良い点です。

メーカーによっては、独立した電池ボックスは音に悪影響を及ぼすとして、嫌うところもあります。ボディ加工にも一手間かかります。

それを補ってあまりあるメリットだと思うのですが、そこはもう好みの問題ですね。 

 

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音(トーン)

ちょっとクセがありますが「重くてクリア」な音です。一般的な「ベース」とは少々異なる音色ですね。

味覚で喩えれば、オーソドックスなベースの音より、少々スパイシーな味付け。

 

このモデルも、搭載しているプリアンプの効きが良いため、音のバリエーションは豊富です。

特筆すべきは、やはり35インチというロングスケールによる、Low Bがクリアでしっかり鳴るところでしょう。

これは。5弦開放だけでなく、下のD音がキレイに使えるという事でもありますので、積極的に鳴らしていきたいところです。

また、ハムキャンセル仕様のため、ノイズが少なく宅録には最適でしょう。

ブリッジもソリッドブラスの重厚なものが装着されており、錆に強いクローム仕上げでルックスの良さと音の鳴りにも貢献しています。

 

本機は、その独特な音を活かし、エフェクターを強めにかけるプレイも面白いと思います。もちろん、リミッターを薄めにかけ、本機独特の音色も十分楽しいです。

 

弾き心地

弦間ピッチは公表されていませんが、当時所有していた個体で測ったところ、18.5mm(ブリッジ部分)でした。

また、5弦モデルでネックのRが500という、やや丸みを帯びたシェイプのため、4弦から持ち替えで、初めて5弦にチャレンジするには、違和感が少ないでしょう。

弦のテンションは、5弦のテンションを稼ぐため、ヘッドか傾けられていることもあって、「やや強め」ですが、押弦に苦労することはないと思います。

カッタウェイが深く1弦24フレットまで掘られているので、フィルイン等でメロディ取るとき等ハイポジションでのプレイが気持ちよくフィンガリングできます。

24フレット仕様なので、いわゆる「2オクターブネック」で、5弦目をLow Bで低音を求めるか、Hi Cで高音域からのアプローチを狙うか、いずれもお好みでできます。

ネックはメイプルとナトーの5ピース合板仕様で、メイプル部分が3ピース、ナトーが2ピースで、メーカーの商品紹介どおり、ネックの反りが生じることは少なく、演奏に支障を来すようなことはありませんでした。

そこで、弦高は、かなり攻めのローアクション設定にしても、ビビリや詰まりは生じなかったですね。

 

右手は、実測の弦間ピッチよりも狭く感じられることと、ピックアップがソープバータイプでサイズが大きめのものが2つ付いているので、十分フィンガーレスト代わりとして使えることから、指弾きが楽しいです。

スラップも、弦間ピッチが広いので、弾きやすいです。ただ、24フレット仕様モデルではよくある。でネックエンドとフロントピックアップの間が、若干狭くなるため、稀にプルを失敗することがあります。

コントロールパネルは、上からの配置が、マスターボリューム、バランサー(ピックアップパン)の2つのツマミ、下の3つの小さいツマミが左から「bass、middle、trebleのカット・ブーストとなります。中間位置ではクリックがあるので分かりやすいです。ただ、アクティブのバイパスはなく、パッシブ状態では音が出ません。

電池交換が容易な事とコストカットのために、装備されなかったと思われます。そのため、ライブ時には、電池の状態管理をお忘れなく。もっとも、相当期間電池は持ちます。

ただし、多くのアクティブベースと同じく、シールドジャックが電源スイッチを兼ねているので、弾かないときは、シールドを抜いておく必要があります。

 

注意したいのは、ナットです。

合成樹脂製のようで、長期間使用していると、まれに接着剤が剥がれてしまうことがあります。実際に写真の個体がそうなりました。

でも、修理は瞬間接着剤で貼り付け、弦を張れば簡単に直せます。

 

 

手に入れやすさ

本モデルは、今でも大手楽器店や通販サイトで新品を購入することができます。

ただ、人気モデルであるため、店頭で販売されているのが少ないのがネックですね。

気になるお値段は、カラーにより値段が異なりますが、ブラックでは税込約11万円前後となります(2019年10月現在)

なお、アマゾン等の通販サイトでは、最安値で6万円で購入できた事もあります。

あまり当たり外れのない機種ですので、試奏は店頭で、購入は通販ということもアリだと思います。

 確かに、「実際に弾いてみないと」というご意見が多いのは分かります。

しかし、本モデルはマスプロダクトモデルで、あまり個体差はないというのが、このモデルを色違いで3本使っていた経験から言えることです。

総合評価

以上の点を踏まえて、個人的な評価を5段階で判定します。数字が高い方が良いです。

・メーカー(ブランド)=所有欲を満たすかな:

・スペック=メーカーの公式仕様:

・外観=やっぱり見た目は大事です:

・持ってみた感じ(第一印象)=重さやバランスはプレイに直結:

・音(トーン)=楽器ですから:

・弾き心地=音が良くても弾きにくいのはねえ:

・手に入れやすさ=良いものでも買えないのはいかがなもんか:

 

以上から、総合評価は、3.85となりました。

 

講評

本モデルは、ネット上でも「悪い話は聞かない」と言われております。

使用していた者としても、初めての5弦ベースでしたが、このモデルのおかげで、5弦に慣れることができました。

カラーバリエーションは4色容易され、木目が美しいナチュラルから、トランスルーセンドレッド(鱗のような色合いです。カタログやホームページでは、赤が強くみえますが、実際は思ったほど派手ではなく、良い色です)、トランスルーセンドブラック、そして本機のブラック。

演奏曲のジャンルが多岐に渡る場合は、ブラックはおすすめです。何にでもマッチしますよ。

 

値段も手頃でありながら、正に「使える」一本です。

Sadowsky Guitars Metro Series "MV5-24"(Burgundy Mist) 

私が使用している、あるいは過去に使用していた機材をご紹介する「機材」シリーズ

記念すべき第一弾は、私が現在メインで使用しているモデルをご紹介します。

その名は

Sadowsky Metoro MV5-24(Burgundy Mist)

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 メーカー(ブランド)

Sadoeskyとはどのようなメーカーでしょうか?

Sadowskyとは、ロジャー・サドウスキー氏がアメリカのニューヨークで1979年に、プロベーシストが使用するベースのリペアやメンテを行うショップを開き、そこでプロユースの機材を多数扱う中で得た知識や経験を基に立ち上げたショップブランドです。

現在は、30年以上のキャリアを誇るトップブランドにまで成長し、その質の良さから、プロ・アマチュア問わず多数のプレイヤーに支持されています。

 

ここで、本機を手にした頃のSadowskyベースのシリーズは、次の3つから構成されていました。

・本家ニューヨークでサドウスキーさん直々に監修した「NYC」

・NYCシリーズのスペックと完成度を維持しつつ、日本で手作りに近い形で作られた「TOKYO」

・NYCと同じラインアップを持ち、スペック及び材は変更せず、日本国内製造で、製造ラインを一部流れ作業化してコストダウンを図り、入手しやすい価格帯に設定した「Metro Series」

 

本機は、この「Metro Series」になります。

 

本モデルの一人のアマチュアユーザーとしての視点からのレビューです。

 

スペック

同封のスペックシートから、本モデルのスペックは次のとおりです。

 

      ■Body : アッシュ

■Body Shape : Sadowsky Original 5-24 

■Neck : メイプル 

■指板 : メイプル

■ペグ : Sadowsky 5string Tuner 

■フレット数 : 24 

■フレット型番 : Sadowsky Standard (Radius 12″) 

■トラスロッドナット: Spokewheel Nut 

■ピックアップ: Sadowsky Humcancelling J5 

■プリアンプ: Sadowsky Standard Bass Preamp 

■コントロール部: マスターボリューム/ ピックアップパン/ パッシブ時のトーン (引上げ式プリアンプのオンオフ切替スイッチ兼用 / トーンコントロール(Treble及びBass )

■ブリッジ : Sadowsky 5string Bass

 

私は、ベースに対して求める仕様は、ほぼ次のとおりで、あまり木材にこだわりは持っていません。基本スペックをクリアしていれば、あとはその違いを楽しむだけですから。もちろん、全てクリアしたものとなると限定されるので、多少、妥協はします。

(求める仕様)

・最低でも5弦

・24フレット

・弦間ピッチは18mm以上、19mmだと尚良

・ピックアップ配置は、いわゆるジャズベースタイプ(シングルコイルが2つ以上)

・アクディブタイプで、できれば電池ボックスが独立したタイプ

 

 

外観

ボディはアッシュ製です。和名でいうとモクセイ。木製なのに敢えてモクセイとはコレ如何に(笑)キンモクセイと同じ科ですね♪

巷では、アッシュ材ボディは、「くっきり・はっきり・ドンシャリ」と言われます。

しかも「重い」とも(笑)

さらに、一般的なベースよりも小ぶりなボディ(俗に言うディンキーシェイプ)です。

カラーは「Burgundy Mist」というピンクっぽい色を選択しましたが、もちろん定番の黒や赤等、多数のバリエーションが選択できます。

でも、この色も艶っぽくて気に入っています。

 

 持ってみた感じ(第一印象)

持ってみて真っ先に感じるのは、「(比較的)軽いな」ということですね。この個体は、計測したところ、3.9Kgです。4kg超えの機種もある事からすれば、軽量の部類に入れていいと思います。

手に持つと、ヘッド落ちするように感じますが、ストラップで吊るしたときには、ヘッド落ちはほとんどありません。ストラップで自分の好みの位置にセットすれば、ほぼその状態を保ってくれます。

身体にフィットするデザインと見事なバランスで、考えて作られているからでしょう。

ディンキーシェイプで軽量なボディだと、どうしてもバランスが悪くなり、「ヘッド落ち」という、嫌な状態になりがちですが、それを感じさせないのは、流石はSadowskyの面目躍如です。

 

 

音(トーン)

ま、ぶっちゃけた話、「優等生」という言葉が合うかなあ。これぞ天下のSadowsky様という音(ナンジャソリャ)。

具体的には、クセのない、今風のクリアな「ジャズベース」という音色です。

「スラップ」に合うドンシャリサウンドから、指弾きでの豊かな中音域まで、現代風のベースに求められるサウンドは、ほぼカバーできます。

指弾き・スラップ・ピック、これら全てにマッチした音が出せます。

私も実際、ライブで、スラップ全開のインストから、ダウンピッキングぶっ通しの8ビートロック、その後、ムーディーな昭和歌謡というセトリを、ピックアップパンスイッチや手元のトーンコントロールのみを用いて、この1本で事足りました。

 

アッシュ材という点は、当然出音にも影響はあるのでしょうが、搭載しているプリアンプが、それはもう、関心するくらい効きます。

アッシュだからとかアルダーだからとかいう視点では、正直、木材による明らかな違いというものは、特に目立って感じられません。

 

おすすめは、やはりスラッププレイです。

・本機が24フレット仕様で、スラップするポイントがブリッジに近いため、22フレット仕様のモデルよりも、高音域が出ていると思われること

・トーンコントロールもトレブルとバスで構成されており、低音高音重視と見受けること

・メイプル指板で、出音が「カラッとした」音であること(ローズ指板の機材をメインで使って来ましたので、その違いはボディ材よりも感じます)影響しているのかな。

エフェクターも、リミッターかますくらいに留めて、あとはアンプのみで、音色を堪能するのがおすすめ。

特にスタジオやライブで大アンプ鳴らすと、それはもう「ベース弾いてる」感を存分に堪能できます。

 

弾き心地

弦数は、当然の5弦。弦間ピッチは19mm(ブリッジ部分)、薄めのネックという仕様。俗に言う「まな板」です。

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この仕様から、左手は、ネックを握り込むのではなく、親指をネック裏に当て、挟むようなスタイルであれば、比較的楽に弦を押さえることができます。弦のテンションは、「強くもなく弱くもなく」で、特段気にするところはありません。

さらに写真でもお分かりのとおり、カッタウェイが深く1弦24フレットまで掘られているので、フィルイン等でメロディ取るとき等ハイポジションでのプレイが気持ちよくフィンガリングできます。

24フレット仕様なので、いわゆる「2オクターブネック」で、5弦目をLow Bで低音を求めるか、Hi Cで高音域からのアプローチを狙うか、いずれもお好みでできます。

ネックは安定しており、保管時はペグを半周程度緩めておくだけで、チューニングを合わせた状態でストレートが維持できます。ライブの際も、冬に空調の弱い控室での低音状態から、熱気溢れるステージに出たとき、ネックが弱いと反りが出ますが、本機ではビビリやテンションがきつくなるという症状は出ませんでした。

 

右手は、弦間ピッチが広いので、スラップは弾きやすいです。ただ、24フレット仕様でネックエンドとフロントピックアップの間が、若干狭くなるため、稀にプルを失敗することがあります。

指弾きも、ネック寄りのピックアップをフィンガーレスト代わりに親指を置いて弾いても、弦間ピッチの広さによるストレスは感じません。

コントロールパネルは、上からの配置が、マスターボリューム、バランサー(ピックアップパン)アクティブのバイパススイッチ兼用、上下の大小ツマミにbassとtrebleという、まあ「よくあるタイプ」で、奇抜なところはありません。むしろ、それ故に操作性が良いといえます。

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手に入れやすさ

本モデルは、今でも大手楽器店で購入することができます。

ただ、受注生産なので、数カ月かかるかもしれません。

私は、このカラーがたまたま即納可能であったので、これまで持っていない、ちょい派手な色もいいかなと思い、購入しました。

気になるお値段は、NYCの半額程度の税込約31万円(2019年10月現在)

一生付き合っていける良質なものなので、

 

総合評価

以上の点を踏まえて、個人的な評価を5段階で判定します。数字が高い方が良いです。

・メーカー(ブランド)=所有欲を満たすかな:

・スペック=メーカーの公式仕様:

・外観=やっぱり見た目は大事です:

・持ってみた感じ(第一印象)=重さやバランスはプレイに直結:

・音(トーン)=楽器ですから:

・弾き心地=音が良くても弾きにくいのはねえ:

・手に入れやすさ=良いものでも買えないのはいかがなもんか:

 

以上から、総合評価は、4,57となりました。

 

講評

これ一本あれば、それはもうお腹一杯ベース生活を楽しめます。

ハイエンドとまでは言い切りませんが(そりゃNYCと比べるのは酷というものです)、それでもNYCと同じパーツやスペックで、かつ国産なので、十分に高品質です。

あくまで、ベースは私にとっては趣味の嗜好品であって、商売道具ではないので。

 

 

 

そもそもベースって楽しいの?

ベースと聞いて、ほとんどの方達は思うと思います。

「ベースって独りで弾いて楽しいものなの?」

 

それに対する私の答えは

「凄く楽しいですよ❤」となります。

 

楽器を弾かない方からすれば、ギターとベースの違いも、別に知らなくても良い、どーでもいい知識に過ぎませんし、楽器プレイヤーの方からすれば、「ベースはバンドのアンサンブルの中でこそ味が出る」存在でしょう。

 

ですが、敢えていいます。

ベースを弾くことは、とても楽しい事である!と。

 

それじゃ「何が楽しいのか」

 

一言で言うなら「割と簡単に始められるが、奥深い」楽器であることに、その秘密があります。

 

ギターは、サイドプレイではコードプレイがメインとなります。コードとは和音、すなわち複数の音の固まり。

6本ある弦を駆使して、コードを鳴らしていくのがバッキングです。

 

ここで有名な挫折ポイント、鬼門が待ち構えています。

それが悪名高い「F」のコード。

人差し指1本で、6弦全部を一度に押さえる必要があるため、ギターを志した多くの人々を断念に追い込んできました。

 

それじゃ、リードギターでキメる方向に転換しようとすると、今度は「速弾き」テクニック競争が。

 

今のギターシーンでは、「速弾き草w」という時代なので、それほどプレッシャーにはならないようです。

しかし、私がベースを始めた1980年代中期は、それはもう「ギター=ハードロック=どれだけ速弾きできるか」という、速弾き至上主義が時代を支配し、音楽というより最早何かスポーツをやっているようなヤな時代でした。

 

メインの歌よりもギターソロの方が長いって、もうボーカルも楽曲の良さも要らないじゃんって、音楽としては本末転倒な存在へと、ロックミュージックが変質していくのを見ていました。

その反動が、今のギターの衰退の遠因の様にも思えるのですがね…ある意味で自業自得。

(私はギターも弾きますので、決して貶しているわけじゃありません。ギターへの憧れが有るからが故の言葉です)

 

当時、ベースはといえば

「バンド結成時に運悪くジャンケンで負けた奴が担うパート」

「他人よりも下手なギタープレイヤーの成れ果て」

「とりあえず必要だから」

 

ほとんど、楽器プレイヤー扱いされずでしたね。

 

でも、今は笑顔でこう言えます。

「ギターを始めて3か月のオレを、ベースに無理矢理転向させてくれた、同級生に幸あれ」

 

こう言えるのは、「人が音楽を聴くとき、一番聴いているのは、ベース音である」という事実。

もう、何弾いているのか分からないなんて言わせません。

ルート音弾いているだけの単調なパートという立場からもオサラバです。

 

そう、ベースとは「低音部のメロディを奏で、アンサンブルにおけるコード感を演出し、リズムキープの要となる中核」の楽器なんです!

 

それでは、本日はこれくらいに。

次回から、そろそろ本ネタ記事に行きたいと思います。

現在下書き真っ最中。

写真やらカテゴリー分けやら、下ごしらえしております。

 

それではご機嫌よう。

始めます(何度目かですが)

こんにちは、ベースラインと言います。

 

間もなく50の大台に乗るおっさんです。

組織人で、同期の多くがとっくに管理職ですが、この年齢でヒラ社員です(笑)

 

でも、そのおかけで、良い事もありますよ。

 

例えば、趣味の時間が取れること。

 

高1の春に始めたベースは、もうすぐ35年になります。

 

中学までは、自分が楽器を弾くとは思っていませんでした。

なにせ、小学校中学校の9年間のほとんどの期間、5段階評価で、孤高の「1」でしたから。

 

♪リコーダーの低い「ド」が、どうしても押さえられなくて。

 

音楽は、今では「オワコン」扱いみたいです。

でも、私は音楽が好きです。

 

ロックギターも好きだし、DTMもやってます。

ライブに出るのも好きだし、独り気ままに好きな曲に向き合うのも、また一興。

 

音楽には、いろんな楽しみ方があります。

あと、いろいろ学ばされることも。

 

ということで、音楽をメインにブログを書こうと思い、いまさら感ありありですが、始めました。

 

あと、実は、ブログは何回かやったことがあります。

音楽には時間とお金がかかる部分があるので、不労所得獲得を目指しまして。

 

当然、そんなブログのアクセスは、永遠に「0」を重ねました。

しかも、パソコンは20年以上使っていたので、ある程度知識はあったことから、ブログ初心者なのに、WorsPressから始めてしまい、ブログテーマのカスタマイズに終始し、マトモな記事を書くまでもなく、ずっとサイト設定などのメンテに時間を割かれてしまうという、無意味な時間を費やしました。

 

また、金目当ての投機にも手を出し、大やけどもしました。

 

そんなわけで、年齢もありますので、そんな「資産形成」ネタなどにも、おいおい触れていきたいと思います。

 

今度こそは、皆様に、その知識や経験を共有還元できればと思います。

それでは、何度目かのブログスタートですが、よろしくお願いいたします。